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呼吸困難について

苦しそうな時は、直ちに動物病院へ

 呼吸器疾患の症状は様々であり、またその症状から多くの情報を得る事が出来ます。
 例えば動物が咳をしている場合です。一言に咳と言っても、かわいた咳か、痰の絡んだような咳か、何かを吐き出したいような咳か、また咳が興奮時に強く認められるのか、時間帯に関係なく常に見られるのか、いつ頃から見られたのか、などです。その咳がどういった咳なのかによってある程度動物に起こっている疾患の部位と種類、程度がわかっています。その他の呼吸器に異常が発生している症状としてクシャミ、鼻水、イビキ、努力性の呼吸(いつもより荒い呼吸様式が認めれます)、開口呼吸(口をあけて呼吸する)などがあります。

 呼吸器疾患で一番恐ろしいのは、酸素と二酸化炭素のガス交換が上手く行なわれなくなる場合、即ち呼吸困難の状態です。この場合、口を開けて呼吸するようになったり、呼吸する際、ゼーゼーといった音が聞こえてきたり、呼吸の回数が増えたり、おなかの力を使って息を吸おうとする腹式呼吸を行なうようになったりします。犬は苦しい場合首をまっすぐ伸ばして前肢を広げる姿勢をとり、猫では背中を丸めるような姿勢をとることも有ります。さらに体の酸素の量が不足すると舌などの粘膜の色が青白くなるチアノーゼと呼ばれる状態になったり、さらに苦しくなると横倒しに寝たままの虚脱状態になったりします。

 呼吸器疾患は悪化した場合、直ちに生命の危機に直結します。もしも「自宅での動物の呼吸の仕方がおかしいな?」と思いましたらまずその呼吸の様子をよく見るとともに呼吸の仕方を真似してみてください。その症状の内容により、どこで、どういった異常が発生しているのかがある程度わかってきます。例えば、吸う時と、吐く時そのどちらかの方が苦しそうなのかも大切な情報です。もし苦しそうにしている場合には直ちに病院へつれてきてください。



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