お便り情報
治療例や患者様からのお便りをご紹介
小腸内異物(種)
アニカちゃん 犬 トイプードル 7才 ♂
朝、食事を摂った後から嘔吐が始まりました。
わりとよく空嘔吐をする事があるのですが、今回は、いつもと様子が違っていた為、近所のかかりつけ病院を受診した所、「胃の具合が悪いのでしょう」と点滴治療を受け、薬を処方されました。しかし、午後になっても嘔吐は止まらず、食欲がまったくなくなり、水も飲まなくなり、薬も受け付けませんでした。
「このままではどんどん具合が悪くなる!」と夜間も診てもらえるこちらの病院を受診する事にしました。普段から車で病院の前をよく通っていましたので、何か緊急時はここへ来ようと思っていました。
病院に到着するとすぐに検査が始まり、その結果、異物が詰まっている可能性が高い事が判明した為、急きょ「動物手術センター」への搬送となりました。
実は、他の病院で乳腺腫瘍の手術をしたばかりだったのですが、開腹を避ける為に、初めは内視鏡検査を受け、必要となれば、その後手術を受けることにしました。
結果は異物である事が判明した為、開腹手術となりました。
お腹の中から出てきたのは、梅干しのような古い種でした。それもかなり時間が経っているような種でした。
無事に退院し、自宅で流動食を作って与えましたが、カラーに慣れていないせいか、お皿からだと食べにくそうだったので、手から舐めさせてあげるとうまくいきました。ピルポケットという薬用おやつで、投薬は問題ありませんでした。その後は、どんどん回復していき、今では、昔の元気な生活を送っています。
すべてはとても迅速な検査・治療を受ける事ができて感謝しています。
夜中過ぎに連れて行き、その早朝には手術が終わったのですから、びっくりです。
スタッフの方々からコンタクトもしっかり取ってくれたので、とても心強かったです。
教訓として、「空嘔吐は簡単に考えてはいけないんだ!」という事がよく解りました。
普段から空嘔吐していたのは、きっと異物がお腹の中にあったからだと思います。
今後気をつけます。
右前肢骨折
きなこもちちゃん うさぎ ホーランドロップ 1才 ♂
いつものように部屋に放して遊ばせた後、ケージに戻してあげたら、ちょうど下に敷いていたスノコの細い隙間に前肢がすぽっとはさまり、それに驚いてバタバタしてしまったようです。その直後から前肢がおかしな方向を向いてしまいました。明らかに肢の向きが変なので、インターネットで調べて「東京動物病院24」へかかりました。
レントゲン検査の結果、前肢がポッキリと折れていることが判り、取りあえず緊急処置としてギプスで固定をしてもらいました。次の日にかかりつけ病院と相談をし、その上で「動物手術センター」にて手術を受けることにしました。
うさぎの骨はとてももろいので、骨折の手術は困難な手術と聞いていました。
しかし、「最終的には断脚になるかもしれないが、肢を残せるかもしれないので、やってみましょう!」との説明に、私たちはすべてをお任せすることにしました。可能性が少しでもあれば、肢を残して欲しかったからです。
手術は無事終了!
きなこもちもがんばりました!
手術後、1ヶ月は肢を挙げていましたが、次第に床面に着き始め、今ではもうすっかりと何事もなかったかのように普通の生活を送っております。
事故があってから、家の中の環境を整え、ケージ内のスノコやトイレも全く別のものに変えました。食事も手で与えて食べさせたり、カラーをしているので、グルーミングができないだろうと耳や体をブラッシングしてあげたり・・・と一生懸命世話をしました。
そのせいか、ごろっとお腹を見せたりして、前よりもずっと私たちに甘えるようになりました。
きっと肢のケアで色々と面倒をみるうちに「この人達なら大丈夫・・・」と心から信頼してくれるようになったみたいで、その絆がとても強くなったような気がします。
※P.S
きな粉をまぶしたおもちのような模様だったので、「きなこもち」という名前を付けました!とってもかわいいんですよ!
回腸内ひも状異物摂取
ニコちゃん 猫 9ヶ月 ♀
夜の10時頃だったのですが、突然2回立て続けに嘔吐し始めました。
そして、それから1時間半の間にトータルして5回。嘔吐物の中に黒いヒモの塊が出てきて、変な声で鳴いて家中をウロウロしていました。
マフラーか文庫本のブックマークのヒモだと思います。よく遊んでいたのを止めさせていましたから・・・!特に文庫本のヒモは、こちらも注意をしていて、本にヒモが付いている事に気が付けば、ハサミでジョキッと切るようにしていたのですが・・・
夜でしたので慌ててインターネットで調べ、「東京動物病院24」へ連絡を入れた所、すぐに受診したほうが良いとの事で、向かいました。
検査をしてみると、やはり異物によるものと思われる異常像が映っていました。手術ということには驚きましたが、すぐ「動物手術センター」で対応してもらいました。
術後は家で一緒にいる時間を多くしてあげたので、食事も投薬も指示通りきっちりやってあげる事ができました。薬を飲ます方も飲む方もお互いが何度もやることで慣れていきました。
「紐状のものは危ない」と猫の飼育書にも書いてあったのを読んで知ってはいましたが、「普通にただ気を付けているだけではダメなんだ!」と今回は痛切に思いました。
抜糸も終わって、カラーも取ることができるので、今日は帰ったらすぐに部屋の大掃除をしようと思っています。まったく、何を見つけ出して遊ぶかわかりませんからね…(笑)
咬傷による眼球突出
心晴ちゃん 犬 チワワ 3歳 ♀(避妊済)
3匹の犬と同居していて、いつもは皆仲良く暮らしていました。
ところがある日、1匹だけ別の部屋にいて、家族が揃っている部屋に入りたそうにしていたので、ドアを開けて入れてあげると、心晴と小競り合いをしだしました。
いつもと様子が違い、大きい方が心晴にのしかかって、喧嘩のようになったので、間に入って引き離すと、心晴の左眼から眼球が飛び出し、出血していました。
家族全員があまりの光景にびっくり!です。
夜起こった出来事だったので、「東京動物病院24」を通りがかりに見ていた事を思い出し、急いで受診しました。
幸いにも眼球自体には傷がなかったので、そのまま元に戻る事を期待し、緊急で、眼球を修復する処置を受けました。
しかし、顔を咬まれた時の相手の犬の口腔内に問題があったようで、ひどい感染をしてしまい、最終的には、やはり眼球摘出をしなければならないという事で、摘出をしてもらいました。
今では、目のまわりの毛もキレイに生え揃っています。
左眼が無くても、物にぶつかったりする事はありません。
現在は、同居犬との今後を考えながら、家族で思考錯誤の工夫をして生活しています。
腸管膜リンパバイオプシー後、体表腫瘍
(2ヶ月半の間に2回手術実施)
ダイスちゃん 三毛猫 3歳 ♀(避妊済)
ある日、私が家に帰っても迎えに出てきませんでした。その前の晩には嘔吐がありました。もともと大人しい子なのですが、迎えにも来ず、食欲もなく、トイレも掘るだけで排尿しないことなどありませんでした。
「これはおかしい・・・」
すぐに「東京動物病院24」へ連れて行きました。
病歴としては、以前かかりつけ病院で避妊手術をした際に、糸に反応してしまい、皮膚がケロイド状になって半年間治療した経験があります。
今回、検査の結果、組織検査手術を行ったほうが良いとのことで、すぐに「動物手術センター」に移され、手術が行われました。腹腔内は腫瘍の癒着がひどい状態でしたが、無事に手術で取り除く事ができました。
術後、抜糸をしてもその部分を気にして30分同じ姿勢で舐めてしまい、糸を取った跡が点々と赤くなってしまいました。
また、エリザベスカラーを付けたダイスに、同居猫2匹が最初の頃、尻尾を膨らませて威嚇をしてきました。あんなに仲の良い3匹だったのに、カラーを付けただけで、知らない猫が来たかのような反応です。こちらもびっくりしましたが、家族としての亀裂が大きくならないように、随分と気を使いました。
その後、コンディションも安定し、ほっと一息ついていたある日の事でした。
普段からダイスの体をモミモミして触るのが好きで、ダイスの方もうっとりとなるので、また体をモミモミしていたら、腹部にコリッとしたしこりを発見!そして背中には全体的に掴める感じのしこりもありました。やっと開腹時の傷も良くなり、カラーとお別れかと思っていましたが、また、「動物手術センター」ですべての腫瘍を一度に摘出してもらうことになりました。何回も手術をするよりも、一度の方が良いと思ったからです。
背部腫瘍切除部を後肢でひっかくかもしれないので、スタッフから洋服を進められていました。
猫に服を着せるのは嫌だったし、まさか引っ掻くとは思わなかったので、服はいらないと思っていましたが、退院後、すぐに「ガ・ガ・ガ・ガ・ガッ」と後肢で掻き始めた為、すぐに人間用の小さなTシャツの袖を切ってダイスにかぶせました。そして急いでペットショップへノーマルなランニングの洋服を買いに走りました。
カラーに関しては、取ったり付けたりを繰り返す方が余計かわいそうなので、付けなければならない時は、ずっと付けていることにしました。今ではちゃんと感覚も取れるようになり、上手に生活しています。
上腕骨骨折
巫女(ミコ)ちゃん 猫 雑種 7ヶ月 ♀
巫女(ミコ)は神社で拾った子猫です。
当時、猫風邪がひどくて家の中でも隔離して育てており、やっと治って家の中を自由に動きまわれるようになった矢先の出来事でした。
夜中に騒いでいたので、落ち着かせようと抱いていたのですが、その腕の中から自分でキックジャンプをして飛び出てしまい、そのまま壁にあたって落ちてしまいました。
本当に事故だったとしか言いようがありません。
左前肢はブラブラとなっており、「これは大変」と、すぐに電話帳で調べ、夜間でも救急診療をしてくれる「東京動物病院24」にかかりました。
すぐに検査に入り、レントゲン写真を見せてもらうと、肢が斜めに骨折しているのがわかり、見ているこちらも具合が悪くなってしまいました。
直ちに「動物手術センター」にて手術が行われました。成長期の事を考慮して手術をしてくれました。
術後、消毒はとてもうまくいき、ゴロゴロと喉を鳴らすほどでした。
最初の頃は左肢をかばっていましたが、1ヶ月位して両肢がちゃんと床に着けるようになりました。
今では、大好きな家族の横でゆっくりと落ち着いて寝ています。
子宮蓄膿症
麟ちゃん パピヨン 5歳 ♀
麟は病気をしたことのない元気な子です。
ある週末の夜中12時頃、急に嘔吐しました。
何か変な物を舐めて気持ちが悪くなったのかと思い、少し様子を見ていたのですが、体をぶるぶると震わせているし、眠ろうとしないし、あきらかにいつもと様子が違うので、近所の夜間でもやっている動物病院へ行こうと車で移動中、急に元気が戻ってきたため、「これなら大丈夫かな?」と思い、一旦自宅へ引き返しました。(その病院は朝の3:00まででした)
しかし、朝4時頃に再び嘔吐しだし、また様子がおかしいので、これは尋常ではないと思い直し、記憶にあった「東京動物病院24」へかかりました。その時はすでに朝の5時になっていました。
迅速に検査をしてもらった所、子宮蓄膿症と診断されました。もともと子供をとらないなら避妊はした方が良いというお話は聞いていましたが、「子宮蓄膿症」という病気は知りませんでした。
すぐに武蔵小杉にある「動物手術センター」にて手術となりました。
子宮が膿んでおり、少し破裂していて腹膜炎を起こしていたとの事でした。
まさに一刻を争う状態だったと聞かされて、この診断から手術終了までの治療の速さには、本当に感謝しています。少しでも遅れていたら危なかった事を考えると、ぞーっとしております。
術後も、色々と治療の相談にのってもらいました。食事を受け付けなかった時は、点滴をしてもらいました。やはり点滴をしてもらうと楽になるらしく、元気がでてきました。
初めての手術・入院でしたが、受診から手術まで、とてもスピーディに治療が行われ、全てを安心してお任せすることができました。なんといっても、朝の5時に診察を受けてから、搬送・入院・手術となり、手術終了のお知らせを受けたのはその日の朝8時ですからね!
上部小腸内異物摂取
くうちゃん アメリカンショートヘア 1歳10ヶ月 ♂去勢済
プレゼント用のリボンで遊んでいました。
ふと見ると、リボンのかけらがあったのに気が付きましたが、2日間、特に何ともなく過ごしたため、あまり気にしていませんでした。
ところが、次の日から嘔吐が始まり、止まらなくなりました。さらに熱があるようなので、インターネットで調べて、夜に救急患者を診てくれる夜間病院へかかりました。そこで検査を受け、異物を摘出する為、すぐに手術センターへ搬送し、手術を受けました。
無事に手術は終わりました。
手術後は、食事の回数を多くして与える事などで苦労がありました(仕事を昼にちょっと抜けたりして…)。
また、この子は器用にも、水の中に手を入れて水を浸み込ませて、それを舐めて水を飲むという習慣のある猫なので、エリザベスカラーがジャマでうまく飲めないなどの不自由もありましたが、くうの為です。こちらも一生懸命ケアをしました。
今では、すっかり元気で過ごしています。
まだ、若い猫の為、何でも興味を持ってしまうので、異物を口に入れないようにこちらも気をつけなければいけませんね。
右下腿骨開放骨折
プーちゃん キンクマロングヘアーハムスター 2ヶ月 ♂
まるでくまさんの置物みたいだったので、名前がプーちゃん。
全部で8頭いるハムスターの中で一番なついている子なんです。
いつも部屋で遊ばせるんですが、遊び飽きると寄ってきたり、座って家族の様子を眺めていたり、自分で自分のケージにトコトコ帰って行ったり、カメラを向けるとしっかりカメラ目線でポーズしてくれたり・・・。
たまたま置いてあった折り畳み式のケージに上って遊んでいるうちに肢をひっかけたままぶら下がってしまったんです。
骨が見えて、出血していました。
夜中でしたので、緊急で夜間病院へ向かいました。
先生は、一生懸命丁寧に説明して下さり、検査の結果、残念だけれどもプーの為には、断脚という方法をとるのが最善だとのお話でした。
手術センターに搬送され、手術を受ける事になりました。
外科の先生も交えて再度話し合いをして下さり、なんとか肢を残す形での手術をやってみましょう、とのことでピンを入れる手術に切り替えて下さり、成功は致しましたが、術後の管理の問題で、最終的には断脚手術をする事となりました。
術後しばらくはエリザベスカラーの生活にストレスがたまっているようでしたが、今はカラーもとることができ、プーは普通に生活しています。
しばらくできなかったグルーミングにせっせと励んで毛が薄くなってますが、だんだんまた生え揃うのを待っています。
「一寸の虫にも五分の魂」ということわざがありますが、体の大小にかかわらず、本当に命は誰にも一つづつ。
私たちにとってプーは大切な家族の一員。
先生にも、「8頭家にハムスターがいるってことは、8人のお子さんがいらっしゃるってことですよ」って言われて・・・
みんなの生活環境や食事の管理はとても気を遣っています。(ちょっとメタボ気味かもしれませんが・・・笑)
24時間365日家族の診療を受けてくれる病院の存在は、とても安心です。
左前肢(橈尺骨)骨折
レオちゃん トイプードル 9ヶ月 ♂
深夜に自宅で高いところから落ちて着地に失敗したみたいで、左の前足をひどく痛がりました。
知人が「夜間病院」を知っていて、一緒に連れて行ってくれたんです。
夜間病院ですぐにレントゲン検査が行われ、レオちゃんの前肢は骨折している事が判明。
夜のうちに「手術センター」に搬送され、手術を受ける事となりました。
最初は骨折部のピンの消毒や、巻いてあるガーゼ交換に苦労しました。
毎回誰かに家まで来てもらって手伝ってもらいました。でもしばらくしたら、私もレオも慣れてきて、一人でできるようになりました。
ただ、エリザベスカラーだけはレオは慣れなくて、嫌いだったみたいです。
犬を飼って初めての入院、手術でしたからとても不安でしたが、夜でもきちんと治療が受けられて良かったです。
これからは家の中でも生活環境に注意していきます。
左上顎骨骨折 硬口蓋 歯肉裂傷
のりおちゃん フェレット 7ヶ月 ♂去勢済
フットマッサージ器を使用している時にひょいと近づいてきてかと思うと、クルクル回る部分に歯をとられてしまい、顔ごと機械に巻き込まれてしまいました。
自力ではずれましたが、抱いてみると、顔や顎がめくれて変形しており、口の中の上の部分もパックリ裂けてしまっていました。
あまりの突然の出来事にびっくりしましたが、急いで夜対応してくれる動物病院を調べ、こちらの病院へ駆け込み、そこですぐに手術の手配をしいてもらい、動物手術センターで手術が始まりました。
あの顔の変形状態では、脳もやられていて、恐らく、この子はもうこれでダメだろうと感じていましたが、手術は見事に成功です!
本当に、神業のようにきれいに顔が戻りました。信じられないくらいです。
術後しばらくは、食事を軟らかくして与えたり、投薬に苦労したり、本人が遊んで何かをかじったりしないように監視したりと、大変な部分はありましたが、あんなひどかった顔が、ここまでキレイに戻るとは、もう感激で一杯です!
以前と同じ顔、同じ生活に戻してもらえて本当に感謝しています。