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春の注意事項

春は動物たちにとって様々な危険にさらされる時期です。飼い主様はあらゆる危険な物質や状況から動物を守ることが大切です。予防は最高の医療ですが、万が一動物達がこれらの危険にさらされたと思ったら、すぐに動物病院へ連絡しましょう。

殺鼠剤として最もよく使用されているものは、抗凝固剤で、これは血液凝固を抑制してしまいます。
犬や猫はこの殺鼠剤と間違えて摂食するか、あるいは殺鼠剤を食べたねずみを摂食することで中毒を起こします。
出血が外観から明らかに認められることもありますが、多くの場合は見た目にはわかりにくい体内出血をおこし、呼吸困難・血尿・皮下出血・蒼白・虚弱などのわずかな兆候を伴います。
このタイプの中毒に対する解毒剤はビタミンK1で、中毒動物は30日以上のビタミンK1治療を必要とします。場合によっては輸血が必要になることもあります。
ネズミの被害が多い地域や、殺鼠剤から動物を遠ざけるようにしてください。

ハチ、蜘蛛、アリは暖かい日に似たような問題を引き起こします。咬傷の多くは、虫で遊んでいる動物の顔や足に発生します。
明らかな症状として、顔・眼の周囲・耳などに痒みや腫れがみられます。しばしば皮膚に円形の腫れ(蕁麻疹)が現れます。しかし、生命を脅かす症状として、呼吸困難・可視粘膜の蒼白・のどの腫れなどが起こる場合があります。そのような場合は、迅速な治療が必要となります。
昆虫による咬傷・刺傷の危険を最小限に食い止めるには、生活範囲全体で昆虫の巣がないかをよく調べ、そのような場所に動物を近づけないことです。
もしあなたの動物が昆虫により傷を負い、痒み・腫れといったアレルギー反応が見られたら、必要な治療について動物病院へ相談してください。

動物が車に乗っているときや、車の窓から顔を出しているとき、その動物は危険にさらされています。
急な停車・方向転換・衝突・急発進などで動物は窓から投げ出されて、深刻な障害を受けてしまいます。
又、散歩が動物は大好きです。しかし、リードをつけずに散歩していると、何かに突然驚いた時や興味のある物を追いかけて車にぶつかってしまう事がよくありますので、必ずリードをつけ、あまり長くせずに散歩をさせてください。

もし動物が化学肥料を摂食してしまうと、嘔吐・下痢・筋肉の硬直や虚弱・腎臓や肝臓障害・発作などを起こし、重症の場合では死に至ることもあります。
症状は摂取量や、化学肥料の種類によって様々ですので、すぐに病院へ連れて行って下さい。

これらの多くは有機リン類を含んでいます。摂取したり、局所的にスプレーされると、中毒量では唾液分泌過多・排尿・流涙・下痢・振戦(ふるえ)・発作・呼吸困難などを引き起こし、早期に適切な処置を行わないと、場合によっては死に至ります。このような有機リン化合物には解毒剤が必要です。



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