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夏の注意事項

 季節は夏! 7月・ 8月、日本は特に暑い日が続きます。しかしこの夏の暑さは、動物にとっては重大な健康問題につながることがあります。
以下は飼い主様が知っておくべき夏の注意事項のリストです。

熱は致命的!
 動物は汗をかくことができないため、パンティングと呼ばれる過呼吸によって体温の上昇を回避しています。新鮮で涼しい空気を吸い込むことによって体温を調節し、自らの体を冷やしています。動物たちを熱射病から守るためには、風通しの良い場所と日除け場所の確保し、綺麗な冷たい水を与える必要があります。
動物を屋外に置く場合、子供用の浅いプールなど、動物が体を冷やせる場所を用意することが必要です。また動物の毛をサマーカットにすることも一つの方法です。
 動物が熱射病に陥る一般的な状況は、暑い中で走り回ったり、駐車中の車内やガレージ内、犬小屋、空調を切った家の中などの密閉空間に閉じ込められた場合などに起こります。
 熱射病の兆候は、過度のパンティング呼吸、歯肉や舌の発赤、荒い呼吸の音、皮膚温の上昇、呼吸困難、あえぎの状態が見られます。
 熱射病はショックや出血、発作、昏睡、そして最悪の場合には死にも至ります。
 もしも熱射病で苦しんでいるのではないかと思ったら、動物を冷たい水(氷水ではなく)をかけ、直ちに獣医師のもとへ連れて行って下さい。
 外からわかりませんが内臓器へのダメージが起こるため、獣医師のどれだけ早い段階で診断ができるかがポイントです。

 ミツバチやスズメバチ、クマンバチ、クモ、フシアリなどは、動物に対し危害を加えることがあります。これらに興味を持ち、遊ぼうとする動物の顔や足を攻撃します。
 ほとんどの場合は顔や眼、耳の痒みや腫れといった症状を示します。しかし、致命的な反応として、咽喉頭の腫脹などによる呼吸困難を起こすこともあります。もしこういった症状が見られたら、直ちに動物病院へ連れて行って下さい。
 刺傷・咬傷を避けるためには、家屋の軒下や周辺の樹木などにハチ等の巣がないか調べ、取り除いたり、動物が虫で遊ぶのをやめさせるようにして下さい。

 いくら犬や猫が毛皮のコートを纏っているとはいえ、彼らも日焼けをします―――特に白い毛の動物は感受性が高く、被毛の少ない頭頂部(例えば鼻梁や耳など)などはとても敏感な部分です。充分な日除け場所を確保したり、露出している皮膚の部分に日焼け止めを使うと良いでしょう。



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